歯周病の治療事例

歯周病は、80%のワンちゃんが2歳までにかかると言われています。
猫ちゃんも70%の子が3歳までに歯周病になってしまうと言われています。

歯周病は、進行して歯周組織に炎症が波及してしまうと、完全に元の組織に回復することが難しい疾患のため、早期発見と早期治療が望ましい疾患です。

このページでは、当院での歯周病治療事例についてご紹介させていただきます。

口臭が気になるということで来院され、歯周病治療を行ったワンちゃんの写真です。

肉眼所見として、上顎第四前臼歯部における重度の歯石付着および歯肉退縮が認められ、下顎の臼歯部では排膿が認められました。

口腔レントゲン検査でも歯槽骨の吸収が著しく、重度の歯周病に対する治療として抜歯が必要な症例でした。

右上顎犬歯部では、歯根部の骨吸収が著しく、鼻と口の中が繋がってしまっている状態であったため、抜歯後に粘膜を縫い合わせる形で術部を閉創しました。

温存した歯についても、ルートプレーニングを行うと歯垢や膿が多く出てくる状態であり、今後も進行に注意が必要と思われる症例でした。

重度の歯周病になってしまうと、元の歯周組織に回復することが難しくなってしまうため、繰り返しになりますが、早期に気づいて治療を行うことが重要となってきます。